論文作成中にWordの拡張機能(アドイン)でEndNoteの文献リストから引用文献を挿入できるCWYW ツールを使用しようとした時に、「A com exception has occurred. 範囲を編集することはできません」と表示されて、文献リストを作成できませんでした。原因はMendeleyのアドインを入れていたことのようでした。そのメモです。
環境
iMac Pro (2017)
macOS Mojave 10.14.6
Microsoft Word for Mac 16.28 (Office365)
EndNote X8.2
起きたエラー
Wordで論文を書いていてアドインのCWYWツールの機能を使って、引用文献のリストを挿入しようとしました。
WordのEndNote X8のタブから”Insert Citation”のボタンを押して文献を選び、いざ”Insert”のボタンを押すと、ポインタが虹色のグルグルに変わり、少し待つと「A com exception has occurred. 範囲を編集することはできません」のポップアップが表示されました。
“OK”のボタンを押すと、挿入箇所には「{{NAME, Year}}」(うろ覚え)のような意図した形式と異なる文字が挿入され、文献リストは作成されませんでした。困った。
同じ環境のMacBook Pro (2017)では問題なく挿入できたので、WordやEndNoteではない他のことが原因であることは想像がつきました。
一応Googleさんに聞くと以下のFAQのように、全て再起動してみてね、のような対応策がほとんどでした。
Word で「変更履歴の記録」機能を利用していますが、EndNote の引用挿入が正常に動作しません | FAQ詳細 | 学術情報・論文作成支援【ユサコ株式会社】
原因と解決
Mendeleyがない状態でも再発したので真の原因ではないかもしれません。
解決の筋道を教えてくれたのはこちらのページで、引用リストを作成するアドインが競合しているよね、ということのようでした。
そう考えると、以前Mendeleyを試したくてiMac ProだけにMendeley Desktopをインストールしていたことを思い出しました。
このMendeley Desktopのインストールの時に、MendeleyのWordアドインが入っていたようです。
※Wordでは”ツール”→”テンプレートとアドイン”で有効になっているアドインが確認できるようですが、確認する前に解決してしまいました。
原因がわかればあとは強硬手段で、Mendeley Desktopは使っていなかったのでアンインストールし、ファイルの中で”Mendeley”と名のつくものすべてをゴミ箱に葬り去りました。
その後、WordとEndNoteを再起動すると問題なく文献リストを作成できました。
無事論文を書くことができるわけですが、Office for MacをOffice365サブスクリプションにしてから、CWYWの挿入する文献を選択する画面で、検索後すぐにヒットした文献が表示されなかったり、ダークモードでは文字が見にくかったりと不便が多くなりました。
EndNoteの最新版を購入するか他のソフトに乗り換えろということでしょうか。
Mendeleyの再インストールの可能性もなくはないということ。。。?